YAKUSHIMAの自然

屋久島は、花崗岩の隆起により形成された島。黒潮から水蒸気の供給を受けることから雨が降りやすく、“日本一雨が多い島”と呼ばれる。外周約130kmの小さな島でありながら標高1,936mの宮之浦岳を筆頭に山岳がそびえ立ち、山岳部から海岸線まで大きな標高差があるのが特徴で、多量の雨が多数の河川が深い谷を形成。この厳しい環境と多様な地形が特異な生態系と美しい自然景観を生み出している。

海岸部ではガジュマルなどの亜熱帯植物、1,000m付近ではスギやモミなどのスギ樹林帯、山頂部付近ではヤクシマシャクナゲなどの草原帯が見られることから、多種多様な植物が存在。特に古いものでは樹齢数千年にも及ぶヤクスギを含む原生林は豊かな苔の風景と共に、圧倒的な自然美を演出。またサルや鹿も何事もなかったように人間と共存している。

YAKUSHIMAの歴史

約1,400万年前、花崗岩が貫入上昇し、地層を押し上げ、屋久島の原型ができあがった。屋久島に人間が住み始めたのは1万数千年前からと言われ、縄文時代には島内で広く人の暮らしが確認できている。江戸時代になると林業が栄え、特異な地形から育まれる細かい年輪と豊富は油分をもつ屋久杉は年貢として取り扱われ、全国へ高級建材として流通。明治なると国有林に編入、特に大正から昭和40年代までは杉の大規模伐採が行われ、当時利用されたトロッコ道はトレッキング時の景観として深く刻まれている。

YAKUSHIMAトレッキング

美しい苔が覆い尽くす緑の世界。神秘に包まれた静かな原生林。
豊富な雨量によって形成された河川や滝、急峻な谷。花崗岩の風化と浸食でできた奇岩や巨岩。
歩みを進めるごとに変わる景色は唯一無二の時間となる。

SKYTREKではエクスクルーシブなプライベートツアーを取扱い。用具もすべてレンタル可能。

• 縄文杉
  樹齢数千年と言われる縄文杉を目指すコース。屋久島のシンボル。荒川登山口から約8.5kmのトロッコ道を歩き、約2.5kmの登山道を登る。縄文杉の他に、ウィルソン株や大王杉、夫婦杉などの屋久杉を通るルート。早朝出発し約10時間の行程。
• 白谷雲水峡
  もののけ姫のモデルになった場所と言われている幻想的な「苔むす森」や太鼓岩。照葉樹林の足元はシダやコケで覆われ、原生林の中を流れる白谷川の清流など庭園を思わせる美しさ。初心者向けから上級者向けコースまであり、人気の太鼓岩コースは約5時間の行程。
• ヤクスギランド
  標高1,000m付近に広がる270haもの自然休養林。屋久杉の巨木も多く、原生林をそのままに感じることのできる場所。登山初心者向けの遊歩道が整備され、30分から150分の5つの散策コースがあり、千年杉やくぐり杉、仏陀杉など特徴的な杉を間近から観察することができる。家族連れや、登山に自信がない方でも安心して楽しめる。